【ソウル】朝食選びに悩んだら「里門ソルロンタン」2026最新比較~27回の韓国訪問経験から~

ソウルの仁寺洞エリアにある里門ソルロンタンのトガニタン アジア
里門ソルロンタンのトガニタン©2026 imadoko-imakoko.com

※本記事の写真はすべて筆者が現地で撮影したものです

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韓国旅行の大きな楽しみといえば「食」です! そんな韓国・ソウルで「朝ごはん」に悩んだときに、ぜひ食べてほしいのが牛骨を長時間煮込んだ白濁スープの「ソルロンタン」です。

1904年に開業し、現存する韓国最古のレストランと言われている「里門(イムン)ソルロンタン(이문설농탕)」は特におススメです。「胃に優しく、かつ現地の人々に長年愛されてきた本物の味」を求めているなら、この「里門ソルロンタン」が最も適した選択だと思います。

筆者が2026年5月に訪れたソウルの創業120年の名店、里門ソルロンタンのトガニタンとソルロンタンの写真

ソウルの名店「里門ソルロンタン」のトガニタン(左)とソルロンタン(右)。2026年5月。

晩御飯にメウンタンを食べ比べた記事もあります。

旅の朝に「ソルロンタン」が最高の選択肢である理由

おいしいものが多いソウルを旅行すると、どうしても食べすぎたり飲みすぎたりしがちです。そして二日酔いにもなりがちです笑。そんななかで朝食としてソルロンタンが優れている理由は主に4つあります。

筆者が2026年5月に訪れたソウルの創業120年の名店、里門ソルロンタンのソルロンタンの写真
  • 「ノンオイル&グルテンフリー」のヘルシーさ:里門ソルロンタンのスープは、韓牛の大腿骨や様々な肉の部位を17時間以上かけてじっくり煮込み、余分な脂やアクを丁寧に取り除いています。そのため、ギトギト感がなく、目覚めたばかりの胃袋をヘルシーに温めてくれます。
  • 「トリョム」方式で最適な温度とボリューム:スープの中にあらかじめご飯と素麺(ソミョン)が入っている「トリョム」という伝統的な盛り付け方法を採用しています(トガニタンという膝軟骨を煮込んだスープはご飯は別盛りです)。この熱々のスープとご飯と素麺が朝一番に口にする食事として暖かさとボリュームを感じさせてくれます。
  • 味を自分で調整するカスタマイズ性:味付けは自分で行います。塩やスパイス、キムチやカクテキのつけ汁で自分の味に仕上げます。ひんやりとする気温の時期には濃い味付けにして身体を温め、食べすぎた翌日や、二日酔いの際には優しさを表現する味付けでいただく、ということが可能です。
  • 抜群の栄養価で一日中アクティブに:骨や肉から溶け出した豊富なコラーゲンやカルシウム、アミノ酸、などが、旅行中の体力をしっかりとサポートしてくれます。
筆者が2026年5月に訪れたソウルの創業120年の名店、里門ソルロンタンのテーブルに置かれたセルフサービスのキムチの写真

テーブルに置かれているキムチ。お好みの大きさに切っていただきます。里門ソルロンタンのキムチはさっぱりしていてとてもおいしいです。

筆者が2026年5月に訪れたソウルの創業120年の名店、里門ソルロンタンのテーブルに置かれたセルフサービスのカクテキの写真

こちらもテーブルに置かれているカクテキ(カクトゥギ)。この汁をすくって自分なりの味付けにしていきます。

仁寺洞の路地裏「里門(イムン)ソルロンタン」

韓国最古のレストランと聞くと、とても古い建物ような印象かもしれないですが、2011年に現在の場所に移転し新しくなっています。またミシュランもとっています。

ソウルの歴史あるソルロンタン店の里門ソルロンタンで、レジの後ろに掲示されたミシュラン獲得の明石のポスターを筆者が撮った写真

とはいえ、有名な店にもかかわらず、かなり分かりにくい場所にあります。

最寄駅は1号線の鐘閣駅です。鍾閣駅から北のほうに歩いて最初の大きな交差点を右に曲がり、仁寺洞方面に曲がります。仁寺洞通りのほうに進んで、GS25とスーパー(ハーモニーマート)の間を左に入ります。

スーパーの裏の駐車場に向かう感じになります。この先に有名なお店があるとは思えないですが、駐車場の入り口のゲートを超えてその先にあるのが「里門ソルロンタン」です。

地図で見ても、道がありそうに見えますが、実際には駐車場の出入口です。「ここに入っていいの?」という感じになりますが、大丈夫です、そこです笑

ハーモニーマート仁寺洞店の上はアミドホテル(Amid Hotel)というホテルです。ここは1階にスーパーがあって、裏にはソルロンタンがあって、というとっても便利な場所です。タイミングによってはリーズナブルに泊まれることもありますが、最近は値段が上がって中~高級な感じのホテルに分類されつつあります。

筆者がかつて宿泊したアミドホテルの室内の様子

2024年に宿泊したときのアミドホテルの室内の様子

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朝食はどっち?「ソルロンタン」vs「トガニタン」徹底比較

席に着いたら、まずは2大看板メニューのどちらにするかを選びましょう。朝食としての視点から、それぞれの特徴を深掘りします。

筆者が2026年5月に訪れたソウルの創業120年の名店、里門ソルロンタンのトガニタンの肉をメインに撮った写真

値段は2026年5月時点のものです。最近値上げされています…

ソルロンタン(설농탕):さらさらと流れる「引き算」の芸術

朝食に絶対の自信を持っておすすめできるのが、こちらのソルロンタンです。

前述の通り、ご飯と素麺があらかじめスープに入った「トリョム」方式で提供されます。ご飯がスープを適度に吸い、お粥のようにするすると胃の中に収まっていきます。

筆者が2026年5月に訪れたソウルの創業120年の名店、里門ソルロンタンのソルロンタンとキムチやカクテキの写真

そして、スープの中に隠された韓牛の具材たちが、朝を楽しませてくれます。

  • ヤンジ(牛バラ肉):柔らかくも、しっかりとした赤身の旨味が凝縮されています。
  • モリコギ(頭肉):コラーゲン質を含み、トロッとした甘みがあります。
  • マナ(비장/脾臓):これこそが歴史ある里門の証。独特のダークな色合いをした脾臓は、レバーのようにホロホロと柔らかく、濃厚で滋味深い風味が特徴です。最初は個性的だと感じるかもしれませんが、一度ハマるとこの濃厚な鉄分の旨味が朝の体に染み渡ります。
筆者が2026年5月に訪れたソウルの創業120年の名店、里門ソルロンタンのソルロンタンの肉を持ち上げたときの写真

メニューには、通常の「ソルロン湯」(15,000ウォン)と「特ソルロン湯」(18,000ウォン)があります。「特」は肉の量が増量されます。体感的には倍くらいになっている感じがします。思い切って肉を食べたい場合は「特ソルロン湯」でもいいと思います。

筆者が2026年5月に訪れたソウルの創業120年の名店、里門ソルロンタンのソルロンタンをアップで撮った写真

トガニタン(도가니탕):プルプルコラーゲンで朝から贅沢スタミナチャージ

「今日は一日中たくさん歩き回るぞ!」というアクティブな日には、トガニタンがぴったりです 。

筆者が2026年に訪れた里門ソルロンタンでトガニタンを筆者がアップで撮った写真

トガニタンとは牛の膝蓋骨とその付近の肉を煮込んだスープ料理です。その具材はソルロンタンと違い、肉ではなく軟骨やコラーゲンを感じるものです。

ご飯が別のお茶碗で提供されます。これは、まずは主役である「トガニ(牛の膝蓋骨・軟骨周囲のスジ肉)」を味わうためです。具材は一緒に提供されるタレをつけ食べます。

筆者が2026年5月に訪れたソウルの創業120年の名店「里門ソルロンタン」のトガニタンをアップでとった写真

里門ソルロンタンのトガニタンは、形が崩れるほどドロドロに煮込まれたものとは異なり、適度な噛みごたえを残す絶妙な加減で仕上げられています。付属の醤油ベースの特製ダレにトガニを浸し、ネギと一緒に口に運ぶと、「ムチッ、プルッ」とした素晴らしい弾力と爽やかな酸味が口いっぱいに広がります。

こちらにもノーマルの「トガニ湯」と「特トガニ湯」の2種類があり、「特」は具の肉や軟骨の量が多いです。ソルロンタンとは異なり、トガニタンのほうは少なくとも初回はノーマルがおすすめです。「特トガニ湯」は少しクセがあるので、まずはノーマルを食べてみたほうがいいと思います。

筆者が2026年5月に訪れたソウルの創業120年の名店「里門ソルロンタン」のトガニタンの中身の具を持ち上げた写真

注文方法 と まとめの比較(2026年最新)

メニューを決めたら注文をしましょう。あっという間に出てきます。注文方法は2パターンあります。テーブルに貼られているQRコードで注文するか、店員さんに直接伝えて注文するか、です。

提供はワゴンで運ばれてきます。とてもアツいので注意してください。そしてこのスープのポテンシャルを感じる意味でも、最初は素の味を楽しんでください!

筆者が2026年5月に訪れた韓国最古のレストラン「里門ソルロンタン」のソルロンタンの中身の具を持ち上げた写真

以下比較表をまとめました。

メニュー名通常サイズ価格特(大盛り)価格スープの特徴朝食におすすめの理由
ソルロンタン 15,000 KRW 18,000 KRW 徹底的に油を取り除いた、雑味のない端麗スープ トリョム方式で胃に優しい。朝一に最適!二日酔いにも!
トガニタン 18,000 KRW 21,000 KRW コラーゲン質が溶け出し、食べ進めるほどに濃厚に ぷるぷるの牛軟骨を特製タレで楽しむ、スタミナ朝食

※価格は2026年5月訪問時点の最新メニューに基づいています。

筆者が2026年5月に訪れた里門ソルロンタンのメニューを写した写真

2026年5月時点、店内に掲示されていたメニュー

旅の朝をプロデュースする「セルフ・チューニング(味付け)」

里門ソルロンタンのスープには、あらかじめ塩などの味付けが一切されていません 。テーブルに置かれた調味料を使って、自分の体調や好みに合わせて「スープを育てる」のが現地流です。

筆者が2026年5月に訪れた韓国最古のレストラン「里門ソルロンタン」のテーブルに置かれたキムチやカクテキ、塩やスパイスの写真
  1. 第1段階:スープそのものを味わう まずは何も入れずにスープを一口。最初は「味がしない?」と感じるかもしれませんが、じっくりと味わうと、雑味のない純粋な牛骨の甘みと穏やかな香りがじんわりと広がります。
  2. 第2段階:粗塩とスパイスで輪郭を作る テーブルにある粗塩をスプーン半分ほど、スパイスを少々加えます。ここで入れすぎると台無しになるので、塩を入れた後はよく混ぜましょう。塩分が入ることで、眠っていたスープの旨味が劇的に引き立ち、一気にスプーンを進める手が止まらなくなります。
  3. 第3段階:刻みネギを投入して清涼感をプラス 器が見えなくなるくらいネギをたっぷり入れるのがおすすめです。熱いスープでしんなりとしたネギの甘みとシャキシャキ感が、朝の口内を爽やかに整えてくれます。
  4. 第4段階:カクテキの汁で「極上の味変」 テーブルにあるキムチやカクテキ(大根キムチ)は、甘さ控えめで酸味の効いたすっきりとした味わいです。この酸味のある赤い汁(クンムル)をスープに少しずつ回し入れましょう。乳酸発酵したカクテキの酸味と辛みが牛スープと融合し、一杯で二度美味しい極上のピリ辛スープが完成します。
韓国最古のレストラン「里門ソルロンタン」を2023年に訪れたときの火災前の店内でソルロンタンをとった写真

2023年の火災前はねぎの入れ物がプラスチック(上の写真)でしたが、2026年に訪れたときには金物になっていました(下の写真)!

筆者が2026年5月に訪れた韓国最古のレストラン「里門ソルロンタン」で、店内の席にネギを入れた入れ物が置かれている写真

里門ソルロンタンのキムチは本当においしいです。これがセルフサービスで提供されているのは本当にお店の良心ではないかと思っています!

筆者が2026年5月に訪れた韓国最古のレストラン「里門ソルロンタン」のキムチとカクテキの写真

2023年の火災を乗り越え、完全復活(以降の写真は火災前の写真です)

2023年10月16日に、厨房の排気ダクトに蓄積した脂分から出火する火災が発生しました 。これにより店内が黒煙に包まれ、周辺一帯の道路が一時統制される事態となりましたが、迅速な消防活動のおかげでけが人は一人も出ず、建物自体の全焼も免れました 。

2023年の5月、火災になる前の里門ソルロンタン店内部の写真で、印象的な水槽が映っている

(火災前の2023年5月の時の写真。店内に大きな水槽がありました。懐かしい…)

店は一時的に休業を余儀なくされましたが、リニューアル工事を行い、現在、店舗は火災の痕跡を一切感じさせないほど明るく、清潔に保たれています。

筆者が2023年の火災前に訪れた際に食べた里門ソルロンタンのソルロンタンの写真

(2023年5月の時のソルロンタンセット。キムチは今も変わらず絶品です。)

この火災のニュースを聞いた時は日本にいながら本当に心配になりました。当時はリニューアルをするという続報が出てこなかったため、このまま再開しないのではないかと気をもんでいました。

かつて2011年まではもう少し鐘閣の駅寄りにあり、伝統的で独特の雰囲気のお店でした。その後鐘閣いったいの再開発で新しい大きなビルが立ち並び、現在の場所に移転しています。

筆者が2023年5月に里門ソルロンタンを訪れた際に撮影した韓国最古の食堂と報道された記事が貼られた店内の様子

(2023年5月の店内にも韓国最古の食堂と報道された記事が貼られていました)

今の里門ソルロンタンは移転前の雰囲気はありませんが、2023年の火災前の面影は残しつつ、非常に衛生的で、朝からとても気持ちよく食事を楽しめる空間になっています 。

筆者が2023年5月に里門ソルロンタンを訪れた際に撮影したソルロンタンをアップで写した写真

(2023年5月のときのソルロンタン。当時からボリュームもありました。)

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