※本記事の写真はすべて筆者が現地で撮影したものです
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ソウルの東大門近くにある広蔵市場といえば、ユッケでミシュラン掲載の名店で有名です。ですが、今回はそのユッケの名店2店を挟んで両隣にあるメウンタン(鱈の辛い鍋)のお店についてです。
「ソウルメウンタン」と「銀星メウンタン」という2店です。2026年GWにこの2店のメウンタンを食べ比べてみました。

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メウンタン(매운탕)とは、直訳すると「辛い(メウン)スープ(タン)」のことです。
鱈やアンコウなどの魚とアラを主役に、粉唐辛子やニンニク、香味野菜(セリや春菊など)、豆もやし、豆腐を入れて煮込む辛い鍋料理です。
ほかに川魚バージョンのメウンタンもあり、ナマズやドジョウをメインにしてカニのだしで食べます。肉バージョンだと、わかりやすいのが日本の焼肉屋さんにもあるユッケジャンスープでしょうか。

広蔵市場のメウンタン
このメウンタンで有名なお店が東大門方面の宗廟と鍾路(チョンノ)5街(オガ)駅の間にある広蔵市場内にあります。テレビでもよく取り上げられているようですが、特に銀星(ウンソン)メウンタンは日本のバラエティ番組でも取り上げられ、放映された様子がお店に貼ってありました。
こちらはソウルメウンタンの調理の様子

なぜ有名に?
メウンタンは一般的には刺身料理を食べた後のアラを使ったスープとして出されることが多いです。
ですが、ここではタラのメウンタンを目的とした専門店になっています(もとは刺身店だったようです)。そのためお店の前に大量の持ち帰り用のメウンタンセットが積み上げられており、ビジュアルのインパクトが大きいです。
そして実際にとても多くの人が持ち帰りで買っていっています。
こちら↓は2024年のときのウンソンの写真です。最前列にバケツが並んでいるのが持ち帰り用で、買って帰る人はこれをそのままビニール袋に入れなおしてもらって持ち帰ります。

またメディアでの露出も多いです。韓国の3大放送局(KBS(韓国放送)、MBC(文化放送)、SBS(ソウル放送))に何度も出ています。
そして極め付きが「ペク・ジョンウォンの3大天王」という番組で取り上げられたことです。これにより、韓国のカリスマ料理研究家ペク・ジョンウォン氏も認めた味として有名になりました。
2024年のウンソンのメウンタンです。タラコや白子がたくさん。

広蔵市場の2店「ソウルメウンタン」vs「銀星(ウンソン)メウンタン」
広蔵市場内のメイン通り(鍾路と並行の通り)で、ユッケの名店2店を間に挟んで並んでいるお店です。どちらも店の前で調理しています。
市場内の通りから向かって左側の「ソウルメウンタン」と、右側の「銀星(ウンソン)メウンタン」です。
こちらがソウルメウンタンの場所です。入り組んだように見えますが市場内のメイン通り沿いにあります。そして2軒隣にもう1件あります。
ソウルメウンタンの外観

2軒隣のお店がこちら、銀星(ウンソン)メウンタンです。
銀星(ウンソン)メウンタンの外観

2店とも写真でみると似ているように見えますが別の店です!間違えないように…
実際に両方のお店で食べて分かった、それぞれ味の特徴
メウンタンの大きな違いはメインとなる具材です。鱈の身を主役にするか、魚卵を主役にするか…
ここでの魚卵、とくに白子は日本で食べるような濃厚なものではなく、あっさりしています。特に鍋の前半は提供されるわさび醤油に付けて食べるとちょうど良いです。後半になって来るとスープの濃厚さとマッチしてきます。
2店の料理の特徴をまとめました。
| 比較項目 | 向かって左側の店:ソウルメウンタン | 向かって右側の店:銀星メウンタン |
| メインの具材 | 鱈の「身」が主役 | 「白子・タラコ」が主役、鱈の身は少な目 |
| 具材の追加オプション | 白子は入っていますが、タラコは追加が必要 | 白子・たらこともに最初から大量に入っている |
| スープの刺激 | シャープな辛さ(調整可能) | 甘め、マイルドでコク深い |
魚卵系が豊富なウンソンのメウンタン。

こちらは鱈の身がメインのソウルメウンタン

【向かって左側の店】ソウルメウンタン:鱈の「身」を味わう
タラ本来の「身」の美味しさを堪能したいならここ
向かって左側の「ソウルメウンタン」は、看板にある通り「生のタラ」の「身」の鮮度と美味しさを売りにしています。
- 具材: 生の鱈の身がメインで、白子も多いです。上にセリが山盛りになっています。タラコはオプション扱い。
- スープ: キリッとした鋭い辛さが特徴です。ただし注文時に辛さを控えめにしてとお願いすることでマイルドにすることは可能です。
- 楽しみ方: ホロホロと解けるタラの身と白子をじっくり味わい、お好みでタラコを追加して自分流の鍋に仕上げるのが通の楽しみ方です。
お酒が進む、刺激的な味わいを求めるならこちらです。淡白な鱈の白身に合わせると、これくらいの辛さがあったほうがいいと思います。癖になるような、ちょっと中毒性のある辛さだと思います。
バンチャンとして出てくる、いかのキムチも美味しいし、つまみに最適です。
ここに、必要に応じてタラコを追加すると完璧なメウンタンになるのかもしれないこうしたカスタマイズ性があるのも楽しいです。
ソウルメウンタンのスパイシーなメウンタン

ソウルメウンタンの店内の様子

料理してくれる人が辛さを確認してくれます。この時はスパイシーOK!で伝えました笑

【向かって右側の店】銀星メウンタン:白子とタラコも味わう
白子とタラコの圧倒的なボリュームを楽しみたいならここ
向かって右側の「銀星(ウンソン)タラメウンタン」は、とにかく「具材のボリューム感」で攻めるお店です。
- 具材: タラの身とアラに加えて、最初から白子とタラコが投入されています。上にセリが山盛りになっているのは同様です。
- スープ: どちらかというとマイルドで甘めです。たらこと白子が多いからなのか、後半は濃厚さが出てきます。辛すぎるのが苦手な方でも安心です。
- 楽しみ方: 濃厚な白子やプチプチのタラコを、ワサビ醤油につけて頬張る幸せを味わいたいなら間違いなくこちらです。
たらこが最初から入っているのはうれしいです。タラの身は少なめですが、ここは魚卵を楽しむ鍋として割り切ってもいいかもしれないですね。
マイルドなスープですが、濃厚さはこちらのほうがあります。煮詰まってくると濃すぎるかもしれないですが、追加のスープももらうこともできます。地元の方は鍋の後半は水をいれて薄めていたりしています。
2026年のウンソンのメウンタン、タラコと白子がたくさん入っています!

2026年GWのウンソンです。夕方だったので持ち帰りの需要はなくなっていて、店内向けの鍋が積み上げられていました。

2026年ウンソン店内の様子

まとめ:あなたはどっち派?
メインの具材となるもの以外は、2店ともほとんど同じです。違うのはたらこがオプションになるかどうかです。ビールや焼酎やマッコリ、ソフトドリンクの値段も同じです。
もう一度違いを以下にまとめます。
| 比較項目 | 向かって左側の店:ソウルメウンタン | 向かって右側の店:銀星メウンタン |
| 外観 | 外にも食事可能なテーブルが並ぶ | 外は持ち帰り用のセットが山積み |
| 料理の金額 | 同額(2人前30,000ウオン) | 同額(2人前30,000ウオン) |
| メインの具材 | 大量の鱈の「身」 | 大量のタラコや白子 |
| 付け合せ | キムチ、イカキムチ | キムチ、切り干し大根のキムチ、かつてはタコキムチも |
| 具のカスタマイズ | タラコや白子を追加可能(タラコは追加が必要) | 基本的に追加はなし(タラコや白子もデフォルトで入っている) |
| スープのカスタマイズ | 辛さの調整可能で注文時に確認が入る(デフォルトはかなり辛い) | 調整するタイミングはなし |
| ドリンクの金額 | 同額(ビール/ソジュ/マッコリ:5,000ウォン、ソフトドリンク:2,000ウォン) | 同額(ビール/ソジュ/マッコリ:5,000ウォン、ソフトドリンク:2,000ウォン) |
| こんな人におすすめ | 鱈の白身を味わいたい辛党 | 魚卵が好きなマイルド&コク派 |
- コスパ: ドリンク代はどちらも同じ市場価格です。具材の総量で見ると「銀星」がお得に見えますが、「生タラ」の身のクオリティも捨てがたい。
- 注意点: 辛いのが苦手な人なら、右側の「銀星」の方が安全です。逆に、魚の身より内臓系(白子など)が苦手な人を連れて行くなら、左側の「生タラ」で身を中心に食べるのが賢明です。
「とにかくタラの身が好き!辛いスープでスカッとしたい!」という方は、左の「ソウルメウンタン」へ。「白子もタラコも大好き!濃厚な旨味をたっぷり味わいたい!」という方は、右の「銀星(ウンソン)メウンタン」へ。
お酒の値段はどちらも同じなので、その日の気分が「身」なのか「内臓系」なのかで選ぶのが良いと思います。広蔵市場を訪れた際は、ぜひお好みの店を見つけてみてください!
生の鱈を売りにするソウルメウンタンの冷蔵庫。鱈とアラがたくさん入っています

こちら↓は2024年のウンソンのメウンタンです。魚卵がたくさん!



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