※本記事の写真はすべて筆者が現地で撮影したものです
- 東南アジアの移動手段の特徴と、自由度とタイパを最大化する「レンタルバイク」の魅力
- 国際免許証(A区分)なしの運転が招く「海外旅行保険無効のリスク」
- 日本の普通免許(原付)との違いや、渡航前にできる国際免許証の具体的な取得手順
この記事には広告が含まれています
東南アジアでは、様々な移動手段がありますが、特にタイやラオス、ベトナムなどでは、レンタルサイクルやレンタルバイクなどのレンタルがお手軽で自由度も高く、コスパも良いと思います。
自転車でパトゥーサイを訪れた際の写真↓

「ラオスでバイクを借りて、絶景の展望台やブルーラグーンに自由に出かけたい!」 そう考えて調べていると、ネット上で「免許なしでも借りられた」という書き込みを目にします。
確かにそれは現地の「実態」ですが、実はここに旅のすべてを台無しにしかねない最大の落とし穴が存在します。
結論から言うと、正しい免許を持たずに事故を起こした場合、加入している海外旅行保険は適用されず、医療費や賠償金がすべて自己負担になります。
本記事では、現地で安全にバイクを楽しむために知っておくべき「国際免許と保険の関係」から、意外と簡単な「国際免許証の取得ステップ」までを分かりやすく解説します。リスクを正しくコントロールして、旅をしましょう!
レンタルバイクでブルーラグーン4に向かう途中の橋の様子↓

【ラオス】安全にバイクを借りるには…【最重要】
ラオスでのレンタルバイクについて調べると、「現地では免許の提示は求められなかった」という記事を見かけます。確かにそれは事実ですが、ここには大きなリスクがあります。
旅行にはリスクが伴います。特に日本と歴史や文化が大きく異なるような地域では、楽しみも多い分、ある程度の危険もあると思います。
現実的にとても重要なことので、リスクの話から話を始めます。
バンビエンの橋の様子↓

最も避けたいことって何?
バンビエンでレンタルバイクを借りて、4つもあるブルーラグーンに行ったり、展望台に行って絶景を見る(その前に本気の山登りがありますが)のはとても良い経験になると思います。
それを自分でバイクを運転していけたら、なおのこと楽しいです。
ブルーラグーン1↓昼間はとても混んでいますが、夕方になると空いてきます。

ブルーラグーン4の様子↓ブルーラグーンの中では少し遠いですが空いていて水もきれいます。

その際に、現地で事故を起こして怪我をしたり、相手に怪我を負わせたりということは当然ですが避けたいです。なんとしても避けたいと思いますが、実際には絶対に起きないということはありません。
そのために海外旅行保険に加入したり、海外旅行保険が付帯するクレジットカードに入っていると思っています。こうした事故によってケガをしたり、ケガを負わせてしまった時に、海外旅行保険の意味があるからです。

断崖絶壁を登るときに必要な準備は?
この海外旅行保険を有効に使うためには、ラオスでのレンタルバイクの運転にも免許が必要になります。日本の免許があるだけでは不十分で、国際免許(またはラオス国内の免許)がない状態での運転は「無免許運転」扱いになります。
この状態だと、加入している海外旅行保険やクレジットカード帯同の保険は効力がなくなってしまいます。つまり保険金がおりなくなります。
バンビエンの郊外は未舗装のダート道が多く、旅行者の事故も多いエリアです。海外での医療費や賠償金は高額になるケースがあるため、国際免許なしで乗るのは実は「命綱なしで断崖絶壁を登る」ようなものです。熟練者は問題がないかもしれませんし、熟練者でなくても運や条件によって何の問題もない可能性もありますが、毎回うまくいくとは限りません。
コンプライアンスと自己防衛のためにも、事前の国際免許の取得は必須です。そんなに大変な手続きではないので、安心を買うという意味でも取得しましょう。

国際運転免許証とは?有効期間の注意点
国際運転免許証(正式名称:国外運転免許証)とは、日本が加盟している「ジュネーブ条約※1」に基づいて発行される、海外で運転するための証明書です。
こちらはたまたま写真に残っていた古い国際免許の写真です↓

ラオスでも本当に必要なの?
ラオスもこの「ジュネーブ条約」に加盟しているため、日本の「国際免許証」はラオス国内で公式に有効です(在ラオス日本国大使館も明記しています※2)。国によっては国際免許証だけではなく、公式翻訳書類という現地語に翻訳した公式書類が必要な場合もあります。
ラオス国内、ビエンチャンやルアンパバーンでも、借りる際のレンタルショップでは免許証のことは触れられないと思います。そして現地の人たちは特に気にしていないようです。

ですが、世界のどこに行っても、車を運転して事故があった場合、保険の適用を受けるには免許は必要です。おそらく「有効な免許」を持たずに運転していて、事故やケガがあっても対象になる保険はないと思います。
実際にレンタルバイクで、一方通行違反で警察に指摘され、そこから国際免許証の問題になって大事になったという人を知っています。またオートバイを借りて運転中に、転倒してひどいケガをしてしてしまった人もいますが、その人も国際免許を持っていなかったため、保険の対象にはなりませんでした。
ちょっと怖いですよね。何もなければ楽しいひと時だったと思いますが。

「国内」免許証と「国際」免許証の有効期限の違いに注意
ここで注意すべきは、国際免許証の有効期限は取得から1年しかないということです。国内免許証の有効期限がまだ残っていたとしても、その国内免許証を根拠に取得した国際免許証は発行から1年間しか有効ではありません。
そして、国際免許証があれば、国内免許証が期限切れになっていても大丈夫かというと、それではありません。国内免許証も国際免許証もどちらも有効期限内である必要があります。
まとめると
- 国際免許証の有効期間は発行から1年間
- 国際免許証と日本国内免許証の両方が有効期限内であることが必要
ということです。
「去年の海外旅行のときに作ったやつが、まだギリギリ残っていたはず」と確認せずに持って行くと、現地で期限切れを迎えて利用できなくなる、ということが起こり得ます。旅のスケジュール全日程が有効期間内に収まっているか、出発前に必ず確認してください。
また、実際には国際免許証と日本免許証の両方の物理的な免許証が必要です。外国でレンタカーを借りる場合なども同様です。忘れずに両方の免許証を持っていきましょう。

海外でレンタルバイクに乗るには日本の自動二輪免許が必要
海外でレンタルバイクに乗るには、国際免許証の「A区分」と言われるものが必要になります。
在ラオス日本大使館の公式サイトに以下のような赤文字での記載があります。
「特に、注意を要するのが種別Aです。種別Aの記載がない方(種別Bしか記載のない方)は、ラオス国内においてバイク(普通自動二輪車や原動機付自転車(原付バイク))を運転することはできません。」
ここでいう種別Aは自動二輪免許のことで、種別Bというのが普通自動車です。
そして、オートバイ運転に関する特別な注意喚起の文書が同じ在ラオス日本大使館から出ています。
日本では、通常の自動車免許があれば、原動機付自転車(原付)に乗ることは可能です。しかし、海外では原動機付自転車、いわゆる小型のスクーターだとしても乗ることはできません。海外では細かい基準がある可能性がありますが、基本的に国際免許証の「A区分」にスタンプがないと乗ることはできません。
ラオスでも同様で、日本の免許で自動二輪車(普通二輪または大型二輪)の免許を持っていなければ、国際免許のA区分を取得することはできません。
もし自動二輪免許がない場合には、レンタルバイクはあきらめましょう。ほかの選択肢を考えたほうが安全ですし、ツアーやトゥクトゥクでも楽しいです。ここでリスクを冒すことはないと思います。
下の写真の赤丸のところがA区分(A欄。種別A)です↓

※1:警視庁による、ジュネーブ条約の締結国一覧 記載の国々は日本で取得した国際免許証が有効になります。
※2:在ラオス日本大使館の公式サイトによると、日本で国際免許を取得するか、ラオスで免許を取得するか、「ラオス公共交通事業省から「運転免許証使用証明書」の交付を受ける」かの3パターンです。
ブルーラグーン1に向かう過程では山々が美しく見えます↓

国際免許証を取得するには?
国内の免許取得を考えると、「海外版の免許取得はもっと大変なのでは?」とか「外国語を話せないから無理」って思うかもしれません。
ですが、そんなこと気にしなくて大丈夫です!実際にはとっても簡単です。申請完了から取得までは混雑事情にもよりますが数分です。

英語の試験も、国際免許証用の試験もありません
国際免許証の「取得」といっても、実際には購入する、という感じです。そのため最も難しいのは、その場所まで行く、という時間を確保することです!
東京都の場合、府中/鮫洲/江東の運転免許試験場か、神田/新宿の免許更新センターがいいと思います。その場で発行してもらえます。
私はこれまで4回国際免許を発行してもらっていますが、いつも新宿で行っています。
【当日の持ち物リスト】
- 日本の運転免許証(有効期限内のもの)
- パスポート(または航空券の予約画面など、渡航を証明できるもの)
- 証明写真1枚(縦5cm × 横4cm、正面。これがそのまま免許証に貼られます)
- 発行手数料(2,400円程度。自治体によって異なります。東京都は2,250円)
これらを準備して、免許センターなどに行くと、試験などはなく発行されます。非常にシンプルで、国際免許証を「取得」する、という感じではなく、国内免許証の海外版をお金を払って「支給」してもらうという感じです。
バンビエン郊外の川床レストラン↓カヌーが横を流れていきます。こんな場所にもバイクなら。

安全な旅のために
レンタルバイクでの楽しさを記事にしようと思いつつ、国際免許証の必要性を説くことになりました。
ですが、事故やケガがあった場合、自分が困難な状況に陥るだけでなく、周囲の人たちを巻き込んでしまう可能性があります。そうした事態を回避したり、リスクを下げるためにあるのが海外旅行保険です。
その保険のシステムを有効に活用できるからこそ、楽しい旅行が実現できると思っています。
物理的な距離の「移動」を楽しむ手段はレンタルバイク以外にもあります。レンタルサイクルでゆっくり回ると距離感もわかるし、見える景色もより現地の感覚に近くなると思います。
自転車でビエンチャンのタートルアンや戦争博物館も回りました↓これはこれで楽しいです。

また、バイクタクシーを一日チャーターしてみると、ドライバーと仲良くなり、ドライバーの家族と親しくなったりすることもあります。私はベトナムやカンボジアでは毎回同じバイクタクシーに乗っていたため、そのドライバーと家族ぐるみの長期的な付き合いに発展したこともあります。こうした楽しみも旅の醍醐味の一つです。
タイパやコスパとともに、リスクと楽しみのバランスも勘案して、旅を楽しみましょう!!
郊外にあるナムソン鉄橋↓雄大な山々に向かいます!

📷 【あわせて読みたい関連記事】



コメント