※本記事の写真はすべて筆者が現地で撮影したものです
- マルペンサ空港〜ミラノ中央駅間の「電車 vs バス」の快適性・コスト・動線の実証比較
- カーナビ位置情報や行政データ(TomTom・Area C)などに基づく、ミラノ市内の道路渋滞ピーク時間帯分析
- 渋滞リスクを回避し、時間とコストのバランスを最大化する「バス×電車」のハイブリッド運用のススメ
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「ミラノ・マルペンサ空港から市内(ミラノ中央駅)への移動、電車とバスのどっちを選ぶ?」ネットで調べると「電車が確実」「バスが安くてラク」と意見が分かれています。
今回「行き(空港→市内)は電車、帰り(市内→空港)はバス」という両方の手段を使ってみたので、メリットとデメリット(リスク)を整理してみました。
結論から言うと、「普段は安くて圧倒的に楽なバスを基本とし、渋滞リスクが高い時間帯のみ電車へ切り替える」というハイブリッド運用が、時間・コスト・体力面のすべてにおいて最も失敗のない選択だと思います。
なぜそう感じたのか、渋滞リスクの客観的データも交えつつ、実際の体験をもとに詳しくまとめました。
Omio:ヨーロパ交通予約サイト
電車もバスも乗ってみた印象
今回は、行きで遅延リスクを回避するために鉄道を使い、帰りは早朝で時間遅延のリスクがほぼないと判断したため空港バスを利用しました。
【実録】鉄道(マルペンサ・エクスプレス)を使ってみた感想

長距離フライトを終えてミラノに到着しました。当日にどうしても外せない「最後の晩餐」のチケットを持っていたため、「まずは確実な電車で」とマルペンサ・エクスプレスを利用しました。
- 乗ってみて良かった点:
- 時間の正確性: 時刻表通りに動き、道路渋滞の影響を受けないため「時間が読める」安心感は抜群でした。
- 旅のスタート感: ミラノ中央駅はとても美しい駅です。その駅構内に到着するというワクワク感がありました。こういうの結構重要です笑
- 乗ってみてストレスに感じた点:
- 荷物移動の大変さ: スーツケースを持って駅の地下ホームまで移動し、チケット購入も並びます。そしてプラットフォームを探して乗る際には荷物を車両に持ち上げて乗せ、荷物を管理する必要があります。さらにミラノ中央駅に到着したあとも、ホームから駅の構内までが大渋滞でした。広大な構内や階段・エスカレーターを荷物を持って移動する必要があります。
- 運賃が高い: 片道€15と、バス(€10)に比べて高めです。

時間の「定時性」はよいですが、フライト後の疲労+大型スーツケースという条件において、面倒な面が多かったです。他の選択肢がないなら受け入れますが、他の選択肢があるならこれは回避したいなと思ってしまいました。
ミラノのといえば「最後の晩餐」とドゥオーモ。どちらも事前予約必須【kkday】【実録】空港バスを使ってみた感想
ミラノ中央駅の西側にバス乗り場が展開されています↓
ミラノ滞在を終え、ミラノ中央駅から空港へ向かう帰りは「バス」を利用しました。このときの時間帯は早朝5時台です。

- 乗ってみて良かった点:
- 手ぶらで乗車できる楽さ: スーツケースは乗車時にバス下のトランクに預けるだけ。重い荷物を階段で運んだり車内で固定したりする手間が一切なく、座席に座れば空港まで快適そのものでした。
- 乗り場が分かりやすい: 中央駅の東側(Piazza Luigi di Savoia)の路面にバスがずらりと並んでおり、迷う要素がありません。
- 運賃が安い:全社共通で片道€10/往復€16。クレジットカードのタッチ決済やApple Payですぐに購入可能です。電車より大幅に安く済みました。
- 運行本数の多さ: 複数社(Autostradale、Malpensa Shuttle、Caronte等)が約10〜15分間隔で運行しているため、バス会社を選べば待ち時間がほとんどありません。
- 乗ってみてストレスに感じた点:
- 時間が読めないリスク: 唯一の懸念点だと思いますが、これがとても大きいです。ミラノ市内の道路状況による遅延リスクで、特に朝夕の時間帯は高速道路や市内道路が混雑しやすく、所要時間(通常約45分〜1時間)が大きくブレる可能性があります。


帰りのバスに乗った瞬間、「あ、これを行き(フライト直後)にも使っていれば、もっとラクだったな…」と感じました。ただ、今回は少しでも早く到着したかったため、行きは鉄道を使うという選択をしました。
この時間が読めないリスクをどう見積もるかによっては、往復ともバスが快適でベストな選択だと思います。そこでまず、このリスクをどう考えて、どう管理するかをまとめます。
データで検証:数値と制度で見る「ミラノの交通渋滞」
バス利用で唯一の懸念点となる「道路渋滞」について、客観的な交通データと現地の規制情報からリスクのある時間帯をまとめました。
- TomTom Traffic Index(交通データ分析)の情報: 位置情報データ大手の調査によると、ミラノ市内の平日は朝(8:00〜9:00)および夕方(17:00〜19:00)に明確な渋滞ピークが発生します。この時間帯は通常時と比べて移動時間が平均20%〜40%増加するデータが出ています。
- ミラノ市「Area C(都心流入規制)」の制度: ミラノ市は都心部の過度な交通集中を防ぐため、規制エリア「Area C」を導入しています。その課金・運用時間が「平日 7:30〜19:30」に設定されていることからも、日中は終日市内の交通密度が高いことが推測されます。
- INRIX Global Traffic Scorecardの情報: 欧米各都市の渋滞による時間損失を数値化した国際調査でも、ミラノはヨーロッパ内で「ドライバーの時間ロスが最も大きい都市」の7位になっています。
空港バスが利用する高速道路(A8号線)や市内幹線道路は、この朝の「市内流入」および夕方の「郊外・空港方面流出」の波をダイレクトに受けるため、ピーク時のバス移動には時間遅延リスクが伴うと言えると思います。
以下がアメリカの民間交通分析・モビリティ企業INRIX社が毎年発表している、世界50カ国を対象とした総合交通調査レポートのヨーロッパのランキングです。膨大なGPSデータやモビリティデータから「渋滞によりドライバーが1年間で無駄にした時間(Hours Lost)」や「渋滞による経済損失額」、「ピーク時の平均移動速度」を出しています。

(出典:INRIX Global Traffic Scorecard Global Traffic Scorecard | INRIX Global Traffic Rankings )
ミラノの朝夕の交通渋滞の状況を表現したサイト↓です。ミラノの10kmあたりの平均移動時間、年間損失時間、曜日・時間帯ごとの混雑度が公開されています。平日朝(8:00〜9:00)および夕方(17:00〜19:00)に渋滞ピークがあります。また10km走るのに平均で31分かかり、ラッシュ時は時速が15.4kmになって、自転車と変わらないスピードです。

(出典:TamTam trafic index Milan traffic report | TomTom Traffic Index )
バスの懸念点「渋滞リスク」をどう考えるか…
この弱点とされる「道路渋滞による遅延」は、特に「市内→空港」の移動でフライト時間が迫っていると致命的になります。ただし、遅延のリスクをどう考えるかによってある程度コントロールできます。
上にまとめた情報から、どの時間帯が混雑するのかでいうと以下になると思います。
- 平日朝のラッシュ時(7:30〜9:30頃)
- 平日夕方のラッシュ時(16:30〜19:30頃)
ここにもう1点、一般的な話として
3. 悪天候時や大型イベント開催日
を加える必要がありそうです。
この1~3の混雑するタイミングを避ければ時間はある程度読めます。そして仮にラッシュのこの時間帯であったとしても、統計的には、20~40%時間が増えるだけということも言えます。
そうなると、1と2の平日朝と夕方の時間帯でいえば、当初の予定より30分から最大1時間多くかかる、という前提で検討することで、時間が読めないというリスクは減ると思います。ただし、3の特に大型イベントは情報をどこまで集められるかに左右される部分であって、天候と合わせて事前には読めない可能性が残る部分です。

臨機応変なリスク管理:混雑時間帯は迷わず「鉄道」へ切り替える
データ上で判明している渋滞ピーク時、あるいは帰国便など「絶対に遅れられない局面」では、定時性の高い鉄道「マルペンサ・エクスプレス」を選択するのが安心だと思います。
マルペンサエクスプレスなら渋滞の影響を一切受けず、基本的には約50分で定時到着します。道路状況のブレを考慮するストレスから解放されます。ちなみに空港バスだと空いている時間帯なら45分から1時間程度です。

【判断基準】バス vs 電車の使い分けマトリクス
バスを第一の選択肢にしつつ、どういう場合にどちらを使うかをまとめてみました。
| 条件・移動タイミング | 推奨する交通手段 | 選択の理由 |
| 早朝・日中・夜間・土日祝 | 空港シャトルバス | 渋滞リスクが低く、トランク預けで快適&最安(往復€16) |
| 平日朝・夕のラッシュ時間帯 | 電車(マルペンサ・エクスプレス) | データ上判明している道路渋滞を回避し、確実に到着するため |
| 大雨・悪天候・市内イベント時 | 電車(マルペンサ・エクスプレス) | 突発的な道路規制や速度低下のリスクを相殺するリスク管理 |
| 大荷物・疲労度がMAXのとき | 空港シャトルバス | 階段や長距離徒歩を避け、座って移動を優先 |

遅延のリスクを避けるか、遅延を織り込んだスケジュールにすれば、バスの「安さ」と「快適さ」というメリットを受けられます。続いては遅延リスクを覗いて比較してみます。
【徹底比較】電車 vs バス!両方使って分かった実証データ
時間遅延のリスクを置いておいて「電車(片道€15)」と「バス(片道€10前後)」の比較を、単なる金額差だけでなく「利便性」を含めて比較してみました。
| 比較軸 | 鉄道(Malpensa Express) | 空港シャトルバス |
| 料金(片道/往復) | 片道€15 / 往復€25 | 片道€10 / 往復€16 |
| 荷物の扱い | 列車内へ自分で運び込む 乗車後も自己管理 | トランクへ預けるだけ |
| 移動動線 | 空港の地下階へ移動 | 到着ロビー(1F)4番出口の目の前 |
| 体力的満足度 | ★★★☆☆(思った以上に大変) | ★★★★★(座ってしまえば快適) |
| 支払方法 | 券売機・タッチ決済 | タッチ決済・QRコード・現金 |
| 所要時間 | 50分 | 空いていれば1時間程度 |
| 遅延リスク | ほぼゼロ(定時性が高い) | あり(朝夕の通勤ラッシュ時) |

電車の強みは「時間の正確さ」ですが、空港からの乗り場(1F到着ロビーからすぐ外の4番出口)もバスの方が動線が短く、荷物を預けられるメリットも非常に大きいです。中央駅からの乗り場も駅構内を歩く必要性がなくなるので、こちらも便利です。
そしてコストの麺ですが、「往復バス」なら移動費を安く抑えられるうえに、行きも帰りも重い荷物から解放されるため、旅行全体を通じた快適さが段違いに高くなります。ちなみにOmioだとさらに安く、事前に購入すれば片道6ユーロです。
今回は「最後の晩餐」のチケットの時間の都合があり、少しでも早めに駅に着きたいという事情がありました。最後の晩餐のチケット確保は時間も考えると本当に難しいです… ただ、今回はバスでも十分余裕があったなと結果的には思っています。

【まとめ】体験者としての結論
遅延リスクをどう考えるかによって柔軟に判断するのが良いと思います。
- 行き(空港→市内):万が一渋滞しても、ミラノ中央駅に到着してからのプランにどれくらいの余裕があればいいかを検討することでリスクを見積もることができます。そういう意味では、空港に到着した時間との関係性で決めるのがよりリスクを下げることができると思います。
- 帰り(市内→空港):こちらはフライトに遅れないよう、注意が必要です。時間帯によりますが、朝と夕方は渋滞の時間帯は最大で統計上は4割増しの時間になりえるので.「予定より30分から1時間早いバス」に乗るようスケジュールを組むようにしましょう。

実際に「行きは電車、帰りはバス」と両方を体験した結果、私の最終的なおすすめは『往復バス』が第一の選択です。
- フライト直後の疲れているときに重い荷物を運ぶ必要がない
- 往復割引(€16〜18程度)を使えば、電車(€25)よりだいぶ安い
- 乗り場が直感的で、初心者でも迷わない
「行きもバスにしておけばもっと快適だった」という実体験からの学びです。どうすればこの「往復バス」で、が可能になるかを分析してみました。ミラノへの旅行や出張を控えている方は、ぜひ賢く楽に移動してください!

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