※本記事の写真はすべて筆者が現地で撮影したものです
- 混雑を優しく避けて、夕暮れ前の九份をのんびり楽しむタイミング
- 名物スイーツの食べ歩きや、お土産に最適なバラ売りウーロン茶などの買い物
- 「海悦楼茶房」のテラス席から、阿妹茶楼の提灯が灯る瞬間を眺める特等席ルート
この記事には広告が含まれています
緑豊かで静かな金瓜石の散策を楽しんだあとは、バスに揺られて10分ほど山を下り、いよいよ夕暮れ時の「九份(きゅうふん)」へと向かいます。
九份といえば、あの赤い提灯がノスタルジックに灯る夜の景色がとても有名ですよね。「でも、夜の九份はもの凄く混雑するって聞くし、ゆっくり写真を撮ったり歩いたりできるかな…」と、人混みが少し心配になる方も多いのではないでしょうか。

実は「金瓜石を観光してから九份へ行く」というルートをたどると、街歩きやお土産選びをゆったり楽しんだあとに、不思議なくらいスムーズに特等席から九份の一番美しい瞬間を眺めることができるんです。
今回は、人混みを優しく避けながら、お散歩とお買い物を楽しみ、「阿妹茶楼(アーメイチャーロウ)」の提灯に明かりが灯るのを向かいの「海悦楼茶房(ハイエールーチャーファン)」の特等席で迎える、おすすめの過ごし方をご紹介します。
天気が良ければテラス席から見える景色も絶景です(少しだけ写っています)。

「16時頃」に九份へ到着するのが、ちょうどいい理由
台北からの日帰り観光ツアーや多くの観光客が九份に到着するのは、お昼前後か、あたりが暗くなり始める17時頃だと思います。この時間帯になると、九份の細い路地は身動きが取れないほどの人混みになります。
そこで、お昼のあいだに金瓜石をのんびり歩いて、そこから夕暮れ前の「16時頃」に九份にスライドすると、まだメインストリートの混雑はそれほどでもありません。
この「本格的に混み始める前のちょっとしたスキマ時間」こそが、のんびり食べ歩きやお土産探しを楽しむためのベストタイミングなんです。


金瓜石から九份へ
金瓜石のメインのバス停は「金瓜石(黃金博物館)」になります。ここから九份までは、バスが頻発しています。所要時間も10分程度で、九份の街並みを上から見下ろしながら進む感じになります。
この写真の時はあいにくの曇天でしたが、晴れた日には基隆(キールン)の青い海を一望することができます。この上から見下ろす青い海を背景にした九份の街並みは九份の見どころの一つだと思います。

賑やかな路地を散歩。~つまみ食いとお土産選び~
バスを降りてすぐの細い路地「基山街」に入ると、両側にお店がずらりと並ぶ九份らしい景色が広がります。まだ歩きやすいこの時間に、気になったものをのぞいてみましょう。

名物のピーナツ巻アイスクリームでひと休み
九份を歩いたらぜひ食べてみてほしいのが、冷たくて優しい甘さの「ピーナツ巻アイスクリーム(花生捲冰淇淋)」です。


クレープのような薄い生地の上に、大きなピーナツ飴の塊をカンナで薄く削り落とし、アイスクリームと一緒にくるくると巻いたおやつ。一口かじると、ピーナツの香ばしさとシャリシャリした食感が口いっぱいに広がります。「パクチー(香菜)」のオプションがあるのも、台湾らしくて楽しい思い出になりますよ。

試食に「優しい気持ち」になりながら…
通りをのんびり歩いていると、あちこちのお店から「試してみてね」と、親切に試食を勧められることがあります。
出来立てのお餅や、香ばしいエシャロットの香りがするお菓子など、お店の方の優しい笑顔に甘えてちょっとつまみ食い。言葉が通じなくても、こういう温かいやり取りがあるだけで、旅の緊張がほぐれて心が和みます。
台湾の特徴かもしれませんが。この「試食」がお店側からの食べてみてほしい、という気持ちから出ている優しさであることが多い気がします。ほかの国だと試食だけだと急に感じが悪くなったりしますが笑、台湾ではそのような思いをすることがありませんでした。運が良かっただけかもs利絵ないですが…

こだわりのお茶屋さんで、ウーロン茶を「1枚ずつ」選ぶ楽しみ
お土産屋さんや茶葉の専門店をのぞくのも、この時間なら急かされずにゆっくり選べます。九份には可愛いお茶屋さんがたくさんありますが、なかには本格的な台湾烏龍茶のティーバッグを「1枚(1パック)ずつバラ売り」してくれているお店もあります。
これなら、いろんな種類のウーロン茶を少しずつ試してみたい自分へのお土産や、大切な人たちに「好きな味を選んでね」と配るお配り用のお土産にもぴったり。パッケージもレトロで可愛いものが多く、どれにしようか迷う時間も楽しいものです。
混雑前の静かな時間に阿妹茶楼の目の前にある「海悦楼茶房」へ
こうして路地でのお散歩とお買い物を満喫したら、時刻は16時半から17時前くらい。少しずつ人が増え始めるタイミングで、お目当ての茶芸館「海悦楼茶房(ハイエールーチャーファン)」へと向かいます。

ここは、九份を象徴するレトロな木造洋館「阿妹茶楼(アーメイチャーロウ)」の真向かいに立つ、絶景のロケーションが魅力のお店です。
こちらが九份といえば、という写真でみかける「阿妹茶楼(アーメイチャーロウ)」です↓。

夜のピーク時には入店待ちの大行列ができたり、予約でいっぱいになってしまったりする人気店ですが、この夕方前の少し早い時間なら、すんなりと入れることが多いです。
お店に入ったら、ぜひ店員さんに「テラス席は空いていますか?」と尋ねてみてください。この時間帯なら、阿妹茶楼が目の前にきれいに見える、とても気持ちの良い屋外のバルコニー席に案内してもらえる可能性が高くなります。

台湾茶を味わいながら、空の色が変わっていくのをのんびり待つ
テラス席に落ち着いたら、先ほど買ったお土産を隣に置いて、温かい台湾茶とお茶菓子のセットを頼んでひと息つきましょう。
海悦楼茶房では、店員さんが目の前で丁寧にお茶の淹れ方を教えてくれます。茶器を温め、お湯を注ぎ、ふわりと広がるお茶の香りを愉しむ……。たくさん歩いた足を休めながら、静かに流れるこの待ち時間こそが、旅のとても贅沢なひとときになります。
目の前には、まだ少し明るい午後の光に照らされた阿妹茶楼。遠くには基隆の青い海が広がっています。時折通り抜ける山の上ならではの心地よい風を感じながら、のんびりとお茶を味わってその時を待ちます。

テラス席から見るぽっと灯る赤い明かり~マジックアワー~
17時を過ぎると、少しずつあたりが薄暗くなり、空が美しい藍色へとグラデーションを描き始めます。(提灯の点灯時間は時期によって少し前後しますが、だいたい17時半から18時頃を予定しておくと安心です。)
静かにその時を待っていると、目の前の阿妹茶楼の軒先に吊るされた無数の赤い提灯に、ぽっ、ぽっと温かいオレンジ色の明かりが灯ります。
昼の表情から、一瞬にして幻想的な世界へと移り変わるその瞬間です。
ふと下を見下ろすと、狭い石段(豎崎路)は、その瞬間を一目見ようと集まった人々で溢れかえっています。そんな大混雑をよそに、自分たちは温かいお茶を片手に、静かなテラス席から特等席の景色を心ゆくまで眺められる……。
少し早めに金瓜石から移動して、お散歩とお買い物を済ませてから、お茶を飲みながらのんびり待っていたからこそ味わえる、とても静かで穏やかな九份の夜の特等席です。

海悦楼茶房(海悅樓景觀茶坊)のちょっとしたメモ
実際に利用する際に知っておくと安心なポイントをまとめます。
【海悦楼茶房でのお茶メモ】
- 場所:阿妹茶楼の真向かい、石段(豎崎路)の途中にあります。
- おすすめの席:阿妹茶楼が目の前に遮るものなく見渡せる「屋外テラス席」がおすすめです。少し肌寒い季節は、1枚羽織るものがあると安心です。
- お茶セット:東方美人茶や高山茶など、数種類から選べる台湾茶とお茶菓子のセットがあります(店員さんが淹れ方を優しく日本語でレクチャーしてくれます)。
- 滞在時間の目安:16時半頃までに入店して、18時前後の提灯がしっかり灯る時間まで、お茶を飲みながら1時間半〜2時間ほどのんびり過ごすのがベストな流れです。
「海悦楼茶房」のテラス席のひととき。天気がよければこの写真の左側には青い海が広がっていて美しいです。そして右側にある建物が「阿妹茶楼」です。

金瓜石観光と合わせて、ゆとりある九份観光を
「九份は混んでいて、ただ人波に流されるだけで疲れてしまった」となってしまうのは、少しもったいないですよね。九份は夕方だけでなく、お昼時も非常に混んでいます。
そこで、昼間は静かな金瓜石で歴史と自然に触れつつ楽しみましょう。そして夕方少し早めに九份へ入って、美味しいアイスをつまんだり、お茶を選んだりして、そして、夕暮れ前からはテラス席でお茶を淹れながら、夜の訪れを静かに待つ、というのはどうでしょうか?
ピーナツアイスもほぼ行列せずに買うことができます↓。

そんな少しの時間の引き算と足し算をするだけで、九份観光は、ゆったりとした贅沢な思い出に変わります。赤く揺れる提灯の優しい光を眺めながらおいしいお茶を味わってください。
金瓜石の黄金博物館では220キロの金塊が展示されていて、触ることができます。

黄金博物館の入り口付近のお店にはキャラクターが…



コメント