※本記事の写真はすべて筆者が現地で撮影したものです
- 入場料(10ドル)や服装マナー、入場可能時間など訪問に必要な事前知識
- 広大な敷地の中で見逃せないポイントの特徴を、ウェアラブルカメラ写真で時系列に把握
- Grab利用時の乗車場所は王宮出口ではなく、出て右に歩いた先の交差点
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カンボジアの首都プノンペンにある王宮(Royal Palace)とシルバーパゴダ(Wat Preah Keo Morakot)は、同一敷地内に位置する複合施設です。入場時の手続きから敷地内の移動動線、主要な建物の配置、展示物の内容について整理します。
多くの観光客と一緒になんとなく流れに沿って歩いていると、思いがけず重要な見どころを見逃してしまうことになります。そんなことにならないように、ウェアラブルカメラで撮影した写真を中心に時系列でポイントを紹介します。
また、王宮見学を終えた後、意外と悩んだのが、Grabで呼んだトゥクトゥクのピックアップポイントでした。Grabでは王宮の出口からの乗車を設定できず、出て右側に少し歩いたところに設定することになります。そのあたりも注意点もまとめています。
王宮前広場から入場・チケット確認まで
見学は、トレンサップ川沿いから続く広々とした王宮前広場から始まります。トゥクトゥクで来ると急に開けたところにでます。

壁沿いに沿って進みます。

通り沿いからは、伝統的なクメール建築の屋根を持つ歴史的建造物を外側から見上げることができます。

中でも目立つ黄色の屋根の建物は「月光殿(Chanchhaya Pavilion)」で、かつて王室の舞踏披露や閲兵を行っていた施設です。

ここからさらに進むと、セキュリティとチケット確認を行う入場ゲートに到達します。

入口の手前にはドレスコードに関する案内板が設置されており、肩や膝が露出する服装は入場不可となります。


チケット売り場窓口で入場料(現金10 USD)を支払い、手荷物検査を受けて敷地内へ入ります。クレジットカードは使えません。

王宮エリアの境内動線と主要建築
ゲートを抜けると、そのまま直進します。この壁の向こう側がシルバーパゴダ境内です。

この通りを抜けたすぐの木陰には、王宮の敷地全体を示した案内図が設置されています。
敷地内には緑豊かな庭園が広がっており、南国特有の珍しい植物が植えられています。幹から直接大きな丸い実をつける「砲弾木/ホウガンボク(キャノンボールツリー)」など、境内の植栽も観察できます。


即位殿(Throne Hall)とナポレオン3世の館
庭園の中央に位置するのが、王宮の最重要施設である即位殿(Throne Hall)です。

中央に高さ59mの塔を持つ多層屋根の建物で、現在も国王即位式などの重要行事に使用されています。

階段の基部には7頭のナーガ(聖なる蛇)がいる欄干が設置されています。

内部へ入る際は靴を脱ぐ必要があり、靴置き場が用意されています。廻廊の軒下から見上げると、伝統的なクメール建築の特徴である多層屋根と尖塔の配置が確認できます。

国王の即位式や重要な公式行事、国賓の迎賓などに使われる神聖な空間で、内部には豪華な黄金の玉座が据えられ、高い天井や美しい装飾が施されています(※即位殿内部の撮影は禁止されています)。
即位殿を後にすると、即位殿の裏側に回り込むように進みます。するとポーチャニー殿が見えてきます。ポーチャニー殿は現在はあまり使われていないようですが、建物の色合いと周辺の手入れされた木々との調和が美しいです。

扇状に広がっている木は旅人の木(タビビトノキ)と言われるもので、マダガスカルでは水分補給が可能な植物としていろいろなところに植えられていました。

こうした手入れされた植物と、黄色と緑の屋根が映える建築が配置されています。

順路通り回りこむように進むと、フランス皇帝ナポレオン3世からノロドム国王へ贈られた洋風建築ナポレオン3世の館(Napoleon III Pavilion)が建っています。1869年のスエズ運河開通式典で使用された後に移築された鉄骨造の建物で、伝統的なクメール建築群の中で独特の様式を示しています。

シルバーパゴダエリアと壁画廻廊
王宮エリアから順路に沿って南側の仕切り門をくぐると、シルバーパゴダの境内に至ります。

境内の外周は長大な柱が並ぶ壁画廻廊で囲まれています。壁面全体にはカンボジアの伝統叙事詩を描いた壁画が広がっており、日差しを避けながら鑑賞することができます。

壁画には、神話に登場する巨人や神々、戦車が入り乱れる戦闘シーンなどが描かれています。アンコールワットの壁の彫刻に色を塗ったようなイメージです。

シルバーパゴダ本堂と境内の建築物
廻廊を抜けて中央に向かうと、シルバーパゴダの本堂です。

シルバーパゴダ本堂の手前の一角にはアンコールワットの精密な縮小模型(ミニチュア)が設置されており、解説看板とともにその精巧な造形を間近で観察できます。


アンコールワットのミニチュア側から回り込むと、シルバーパゴダ本堂の入り口があります。

こちらが入口の様子です↓

本堂の床面には、名前の由来となった5,000枚以上のシルバータイルが敷き詰められています。この銀の床は一部カーペットがめくられている部分でしか確認できません。

その他多くの仏具、仏像、装飾品があって、エメラルド仏もあります。シルバーパゴダのクメール語の正式名称はプレア・ケオ・モラコット/エメラルド仏寺院ですので、銀の床よりこの仏像が本来はメインなのかもしれないですね。(本堂内は写真撮影は禁止されています)

シルバーパゴダ本堂の北側には、白塗りの壁と高床式の基壇が美しい「経蔵(図書室 / Library)」が建っています。

かつてヤシの葉(貝葉)に記された仏教聖典「三蔵経」を保管していた建物で、現在は王室ゆかりの多様な仏像や金銀細工、伝統的な奉納品などが納められた展示スペースとなっています。
ヤシの葉に書かれていた書物って、保存はできたのだろうか、という疑問も…。多くの仏像、仏具が展示されています(※この図書館も内部は撮影禁止エリアとなっています)。
境内に点在する仏塔(ストゥーパ)
シルバーパゴダの境内には、歴代国王の遺骨を納めたストゥーパが複数建っています。
右側がノロドム国王のストゥーパです。周囲は鉄柵と装飾で囲まれています。左側がスラマリット王と王妃のストゥーパです↓

ノロドム王は1866年にプノンペンへ首都を移転し、現在の王宮の基礎を築いた王様で、その遺骨が納められています。

こちらは↓シルバーパゴダ境内の外周フェンス越しに捉えた全景です。仏塔の背景にプノンペン市内の高層ビル群が垣間見えています。

こちら↓の白いストゥーパ↓はスラマリット王と王妃のストゥーパです。スラマリット国王は現国王(シハモニ国王)の祖父にあたる人物で、コサマック王妃とともにの遺骨を納めるために1960年に建立された仏塔です。

アングルを変えて撮影した全景写真です↓ノロドム王の灰色のストゥーパ(右側)、スラマリット王の白いストゥーパ(左側)、本堂の屋根がそれぞれ異なる高さで配置されている立体的な構図が確認できます。

資料ギャラリーとお土産販売エリア
展示コーナーでは、「HIS MAJESTY’S CORONATION(国王即位式)」と記されたパネルのもと、ノロドム・シハモニ現国王をはじめとする歴代の写真を閲覧できます。カンボジアの紙幣で見かける王様の様子が見れてとても興味深かったです。

シルバーパゴダの内部にはエメラルド仏や金色の仏像のほか、ガラスケース内に納められた奉納品や宝物が並べられています。こうした展示品のミニチュアや絵画などが販売されています。

織物の実演販売なども行われていました。

休憩エリアと出口周辺の様子
見学ルートの終点近くには、見学者が休憩できるスペースが用意されています。

民族楽器の演奏が行われていました。

木製の東屋や、牛車の車輪を加工したベンチやブランコが設置されています。

日中のプノンペンは気温が高くなるため、敷地内での水分補給や日陰での休憩を適宜挟む必要があります。本当に暑いです…
こちらはシルバーパゴダ付近の売店の様子です↓ ここでのファンタで生き返りました笑


出口を出ると公道(ソセアロス通り方面)に出て見学終了となります。門の出口付近では王宮(王室)の水が配られていました。

Grabのピックアップポイント
王宮出口前の通りはソセアロス通り(Samdach Sothearos Blvd)ですが、ここではGrabのトゥクトゥクは乗れないようでした、タイミングによってできないということかもしれませんが、そのときはGrabの設定でできませんでした。
ピックアップポイントはSamdach Sothearos BlvdとOknha Chhum St.の交差点です。地図でいうこちら↓ですが、この場所の左上側が王宮になりますので、この交差点の王宮側(左上側)を指定します。
王宮出口の様子↓

ここから右側のほうに進みます。待ち合わせの人たちとタクシードライバーの客引きが混じって非常に混雑していますが、ここで止まらずにさらに進みます↓

そしてOknha chhum streetにぶつかったところを指定してここで乗りました。このあたり↓です。

ここからプノンペンで最もお気に入りのオルセーマーケットに向かいました。プノンペンは見る場所がないと言われますが、マーケットを時間帯を変えて回るだけで、何度訪れても新鮮で楽しいと個人的には思っています。

見学のポイントまとめ

- 入場料金: 10 USD(王宮・シルバーパゴダ共通) ※専属ガイドを利用する場合は別途10 USD程度
- 開園時間: 8:00〜11:00(チケット販売は10:30まで) / 14:00〜17:00(チケット販売は16:30まで)。11:00〜14:00は昼休みは閉鎖。
- 所要時間: 敷地全体を巡る場合、1時間半〜2時間半程度が目安となります。
- 服装: ノースリーブやショートパンツでは敷地に入れないため、適切な服装の選択が必要です。布やスカーフを肩や腰に巻いてカバーしようとしても入場を断られていました。あらかじめ袖のある服と長ズボンで訪れるのが確実だと思います。
- 撮影制限: 庭園や建物外観、壁画廻廊は自由に撮影可能ですが、即位殿の内部およびシルバーパゴダ本堂の内部は撮影禁止となっています。
- 帰りのGrab: Grabでトゥクトゥクを呼ぶ場合、王宮出口の前では乗車できません。出て右側に進んだところの交差点を指定します。

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